クソ野郎と美しき世界を観てきた感想・口コミを紹介!この物語は・・・
いまだに元SMAPとネットニュースなどに取り上げられる新しい地図の3人。
言わずと知れた国民的スターの香取慎吾さん、稲垣吾郎さん、草彅剛さん。
この3名が主演するオムニバスストーリーの映画「クソ野郎と美しき世界」を観てきました。
当初はこうして記事にするつもりもありませんでしたが、日中に観てきて、夜な夜な寝る時にこの映画の事を考えていたら、無償に発信したい欲求に駆られてしまったので、これも何かの縁なのか、吐き出そうと思い、書いてみる事にしました。
この記事にはネタバレも含まれますので、まだ映画をご覧になっていない方は、この先を読まないか、ネタバレがある事を承知のうえでご覧頂けると幸いでございます。
クソ野郎と美しき世界
先ず、映画の冒頭で流れたのはこの新しい地図のホームページがオープンした時に流した映像です。
確かこれがそのままだった・・・ような。
何でこれを最初に持ってきたんだろう?自己紹介的な?
と最初は思い、そのまま映画を観ていきました。
ピアニストを撃つな!
・監督&脚本:園子温
・大門(マッドドッグ):浅野忠信
・ジョー:満島真之介
・フジコ:馬場ふみか
・でんでん
・神楽坂恵
・野崎萌香
・冨手麻妙
・スプツニ子!
・稲垣吾郎
何故か胸の谷間が強調されていた、稲垣吾郎さん主演の「ピアニストを撃つな!」。
このエピソードを観ていて率直に思ったのは、何てアングラなんだ・・・でした。
エピソードについて深い説明や解説は敢えてしません。
とにかく逃げるフジコ。とにかく逃げるフジコ。とにかく逃げるフジコ。
そしてあっという間に次のエピソードへいった印象でした。
慎吾ちゃんと歌喰いの巻
・監督&脚本:山内ケンジ
・歌喰い:中島セナ
・古舘寛治
・香取慎吾
このエピソードを観始めて、冒頭のシーンから次に、香取慎吾さんがくちゃくちゃガムを噛む女の隣に座っているシーン。
香取慎吾さんの頭上には「イジメは絶対ダメ」的な、イジメに関して書かれたモノが見えていました。
香取慎吾さんの頭上にイジメ・・・。
そしてそこが警察署だと解り、「香取慎吾さぁ~ん」と呼ばれていました。
あぁ、本人役なんだ。と思い観ていると、元歌手。
持ち歌はいっぱいある。歌えば良いじゃない。と諭されているシーンがある。
香取さんは街の壁に絵を描く事で警察にお世話になっていました。
なので、「絵は家の中で描いて、外では歌えば良いじゃない」と元追っかけの女性警察官から言われておりました。
そこでまた外で絵を描こうとした香取さんでしたが、思いとどまって歌を唄おうとします。
「き・・・・」
あれ?なんだ?
「あ・・・・」
んんん????なんだこれ?
そうだな、じゃーあれだ、一番あれなやつだ
「せ・・・・」
歌が唄えないんです。
それは何故かと言えば、歌喰いに歌を喰われてしまったからなのです。
この本人役を演じた香取慎吾さんが歌おうとした
「き・・・・」
「あ・・・・」
「せ・・・・」
これにはファンの方の解釈がそれぞれあるようですし、実際に映画を観ていても思ったのですが
「き・・・・」
君色思い
「あ・・・・」
あれから僕たちは何かを信じてこれたかな 夜空ノムコウ
「せ・・・・」
世界に一つだけの花
を歌おうとしたんじゃないかと言われています。
そして尾崎紀世彦をもじった尾ノ崎紀世彦の「また逢う日まで」が、これも歌喰いに喰われて歌えなくなります。
これを総合的に観ると
【香取慎吾さんの頭上にイジメ】
SMAP解散の時に色々とある事ない事書かれて、イジメのような状況にあった香取さん。
【香取さんが歌が唄えない】
香取さんが歌おうとしたのに歌えない、歌いたいのに歌えない。
そして歌おうとした歌はSMAPの曲を連想させる。
【尾ノ崎紀世彦の「また逢う日まで」が唄えない】
また逢う日までが唄えない=逢えない。もう逢えない。
と連想させる展開のように感じました。
※あくまで個人的な意見です。
結局尾ノ崎紀世彦さんは、また逢う日までを歌えるようになります。
これは、新しい地図の3人とファンがまた逢えたというのを連想させているようにも思えました。
この香取慎吾さんのエピソードは非常にメッセージ性を強く感じました。
光へ、航る
・監督&脚本:太田光
・裕子:尾野真千子
・新井浩文
・健太郎
・オサム:草彅剛
このエピソードはストーリー的に一番面白かったというか、ストーリーになっていたというか、そう感じた作品でした。
セリフに遊びはあったものの、ストーリー自体は真剣だったように感じます。
爆笑問題の太田光さんの真面目さと、ユーモアを感じた作品でした。
一般人の男性に、「お前、文春に売るぞ?」「文春砲なめんなよ?」と脅す草彅剛さん。
いや、僕一般人ですけど・・・文春に載るんですかね????
というようなやり取りや、ちょっとネジが一本外れてしまったような夫婦のやり取りが軽妙でした。
そしてやはり光るのは草彅剛さんと、尾野真千子さんの演技力でした。
新しい詩
・監督&脚本:児玉裕一
・クソ野郎★ALL STARS
そして最後は全員集合のエピソードです。
ここで先ず驚いたのは、ニューウェーブさんが居た事。
iPhoneの新作が出る度に並び、
「乗るしかないでしょ!このビッグウェーブに!」
とコメントした事はあまりに有名な一般人の方(たぶん)。
そして、クラブのような状態の中で、これまでの3つのエピソードが繋がっていきます。
何の関係も無さそうだった3つのストーリーを上手く繋げてきたな・・・という感じでした。
この映画「クソ野郎と美しき世界」の制作発表は、出演者や監督、脚本など何もない状態でされたと思います。
つまり、全てはこのタイトルと新しい地図の3人が出るという事しか決まっていなかったはず。
この映画のタイトルと、新しい地図のホームページで最初に公開された動画。
これらの情報を元に、公開日までに創られた映画なんです。
それを考えると、これを作り上げた監督の皆さんは凄いと思います。
大抵の映画は脚本が最初にあり、そのストーリーの元、タイトルが決まり、各俳優さんなどにオファーを出すんじゃないかなと思います。
しかしこの映画は違うんです。
・新しい地図の3人を主演にする
・タイトルは「クソ野郎と美しき世界」
これが決められてからのストーリー制作なのです。
最初から、3人をそれぞれ主演にしたオムニバスにする。
最後に全員揃って出演させる・・・というのは最初から決めていたかもしれまえんが。
今の時代はドラマにしても映画にしても、小説や漫画の原作ありきで作られる事が多いです。
原作なしのオリジナルで大成功を収めたアンナチュラルが記憶に新しいですね。
ゼロベースで短期間でしっかり作り上げ、繋げてきた各監督は本当に素晴らしいと思いました。
クリエイターの力を感じました。
そしてこれを何もない状態から計画していき、3人の向かう方向を組み立てて行っているCULEN(カレン)の代表である飯島三智さんは凄いと思う。
尊敬します。
「クソ野郎と美しき世界」を観終わって思った事
最初は、メッセージ性が強い映画だなぁ・・・くらいにしか思いませんでした。
そして夜、眠りにつく時に何となくこの映画の事を思い返していました。
香取慎吾さん主演のエピソードで思ったような、SMAPの名曲を歌いたいけど唄えない。
そして冒頭で紹介した通り、映画が始まる最初に流れたこの映像。
最初に出てくる「逃げよう」の言葉。
これと、フジコがとにかく逃げていたのが重なりました。
そしてこの3つのエピソードを通して、皆何かに傷つき、何かを手に入れようとしている・・・そう思いました。
何かに傷ついて、何かを手に入れようとしている。
そして最後のエピソードで、新しい未来へ向かって行っている・・・そう感じました。
映画全てを通して、映画を観た人に何かを発信しているような、決して直接的ではないけど何かを伝えようとしている、「行間」みたいなモノを感じてみぞみぞしました。
この映画のように、彼ら3人のように、塗り替えていきた・・・。
そう思える映画でした。
あぁ、もう一回観たいな・・・。
P.S
ちなみクソ野郎と美しき世界には浅野忠信さんと健太郎さんが出ています。
そして、キャノンのCMで草彅剛さんの愛犬、クルミちゃんと竹内結子さんが共演しております。
たまたまなのか何なのか・・・
この浅野忠信さんと健太郎さん、そして竹内結子さんも、最近木村拓哉さんと共演した俳優さん達です。
浅野忠信さんと竹内結子さんは、2017年の1月度のドラマ。
そして健太郎さんは2018年の1月度のドラマの最終回での共演です。
恐らく、健太郎さんも先に木村拓哉さんのドラマの出演が決まっていてからの、クソ野郎と美しき世界のオファーがきたんじゃないかと思います。
これは何の因果なのか、何か関係があるのか・・・。
行間じみたものを感じてみぞみぞしますね・・・。
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